「最近、接骨院に来院なさる患者さんが減っています」
「ご年配の方も、接骨院ではなくデイケアに通うようになっているようです」
人口減少と高齢化の影響は、私たちの業界にとっても対岸の火事ではなくなってきました。
接骨院経営を安定化する方法:人口減少が進む日本で接骨院や鍼灸院が生き抜くための戦略
こんにちは、治療院成功塾を主宰しています院長の作尾大介です。
昨年から、私の知人の柔道整復師の先生より
「徐々に接骨院に来院なさる患者さんが減っています」
「ご年配の方も接骨院に来院されないようになってきました」
といった相談を受ける機会が増えてきました。
総務省の日本の総人口の推移をみると人口減少の傾向が明らかになっています。

総務省の人口 推計 - 2025年(令和7年) 4 月 報 -より引用
総人口は1億2435万2千人で、前年に比べ59万5千人(-0.48%)の減少となり、13年連続で減少しています。
日本人人口は1億2119万3千人で、前年に比べ83万7千人(-0.69%)の減少となり、12年連続で減少幅が拡大しています
年間に日本人人口は83万人7千人減少しているとのこと…80万人って、大阪の堺市や静岡県の浜松市の総人口とほぼ同じです。
つまり、毎年堺市が一つなくなるほど、人口が減少しているわけです。
そうなれば、接骨院や鍼灸院の総来院数が減少するのは、至極当然のことだと考えます。
では、これから接骨院や鍼灸院を経営していくためには、どんなことに取り組めば良いのでしょうか?
この度のブログでは、治療院成功塾のグループセッションで会員の先生にお伝えした、今後の接骨院や鍼灸院の経営手法の一部を公開させていただきます。
興味のある先生はぜひ最後までブログをお読みください。
貧富の差が二極化する中で接骨院や鍼灸院が安定した経営を実現する方法

私が整骨院のサポートをしていると、会員の先生だけでなく、整骨院の自費移行を考えている先生や、開業を考えている先生から
「安定した経営を実現するにはどうすればいいですか?」
というご質問をいただくことがあります。
治療院経営において「安定」するためには一体どんな取り組みが必要になるのか?
福岡伸一博士が書かれた動的平衡の一文を引用すると
部分的な破壊と再生を繰り返すことで、全体としての秩序を長期間維持するメカニズム
個々の部品が変化してもシステム全体としての秩序が維持
安定を定義するならと、上記言葉が該当するかと考えます。

人の体は動くことによって代謝が促され、TCAサイクルが活性化されATPの産生が促進されます。
つまり、治療院経営において安定とは常に行動し続けることが安定につながると考えます。
成功する鍼灸整骨院と失敗する整骨院:コロナ禍以降、貧富の差が二極化している傾向

K字経済 富裕層と貧困層の経済格差など経済の二極化が進む状態。※日本経済新聞より引用 :
コロナ禍に何もせずに、ただ自粛して家でゴロゴロとしていた先生と、自粛期間にも経営努力を継続し、来院できない患者さんにむけて動画やブログを作成し、情報を発信し続けた先生を比較してみました。
すると、2023年以降明らかな売上の違いがでています。
治療院成功塾では、コロナ禍だからできることをと考え、
コロナ禍の自粛期間中にも積極的に経営努力を行い、患者さんに向けて動画やブログ、SNSを活用し、自宅で取り組める健康法を配信する。
あるいは、自粛中に「お体の不調でお悩みではないですか?」と、お手紙やLINEを活用して呼びかけを起こすように勧めました。
また、現在も自費診療で安定した経営を実現している先生たちは、自粛期間を活用してオンラインの技術や知識の勉強に参加し積極的に行動を起こしていました。
その結果、コロナ禍で何もせずに過ごした先生と、行動を起こし続けてきた先生で明らかな売り上げの違いが出ました。
※2023年以降に治療院成功塾に入会した先生とのデータを比較して、明らかになっています。
これからも患者さんが増え続ける接骨院・鍼灸院の作る方法を公開

安定した治療院経営を実現するためには、地道な経営努力を継続することが必要になります。
〇〇すれば、治療院経営が安定する、なんてことはありません。
でも、
・回数券で患者さんを囲い込む
・値引きチラシを撒きまくる
・SNSでできもしないことを、できると嘘をつき集客する
このような手法を用いて経営努力を行えば、破滅の道に進むことになります。
ですので、正しい経営手法を用いて実践を積み重ねることが必要となります。
治療院成功塾で月商100万円以上の収益を稼ぎ続けている先生は、常に技術の研鑽と、経営努力を継続しています。
そして、地味ですが地道に治療院の収益を上げ続けている先生は、値引きチラシや回数券といった、短期的な収益モデルを活用していません。
技術の研鑽を怠らず、地域との関係性を深めて、患者さんが安心して施術を受けていただける環境を作る。
さらに、ご縁をいただいた患者さんに向けて情報を発信する。
その結果、安定した治療院経営を実現されておられます。

時代は変わろうとも、変化しないもの。それは原理原則ではないでしょうか。
カイロプラクティックやオステオパシーといった手技療法にも原理原則があるように、治療院経営にも原理原則があると考えます。
AIの情報をもとに経営の原理原則を挙げると
- 顧客第一主義・社会への貢献:患者さん第一に考え、社会の役に立つ
- 変化への対応・イノベーション:変化に合わせて新しいことに挑戦
- 強みへの集中・戦略的選択:変化に合わせて新しいことに挑戦
- 人の活用と組織力:一緒に働く人と地域との繋がりを大切にする
- 明確なビジョンと目標設定:明確な目標と将来の夢
- 透明性とコミュニケーション:正直で風通しの良いコミュニケーション
と書かれています。つまり、私たちが施術家が大切にするべきものは患者さんであり、時代の変化に合わせて柔軟に学び続けていくこと。
そして、スタッフとコミニケーションを取り、目標を共有し、一緒に働く人も大切にすること。
また、地域貢献を継続する。
このように原理原則に従えば、値引きや煽り広告なんてやってはいけないことは一目瞭然です。
原理原則に従い、これからも技術を磨き続けていくことが大切だと考えます。その結果、安定した治療院経営を実現できます。
SNSで囁かれる「〇〇すれば儲かる」という謳い文句に騙されないように、コツコツと技術を磨き続けていきましょう。
患者さんから選ばれる、整骨院や鍼灸院を作るサポート
最後に私が主宰しております、治療院成功塾についてご紹介させていただきます。
治療院成功塾では
・これから整骨院を開業したい
・保険診療の整骨院を自費移行したい
そんな先生方を対象に整骨院・鍼灸院経営を成功へ導くためのサポートを行っています。
もし、治療院成功塾にご興味がありましたら、LINEのQRコードを読み取って、URLから私にメッセージをお送りください。
ぜひ一緒に、整骨院・鍼灸院を成功に導きましょう。
治療院成功塾への 問い合わせはこちら

最後までブログをご覧いただき、ありがとうございました。

(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)
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