「5000円以上の料金をいただくのは気が引ける」
「患者さんから1000円以上の料金を窓口でいただくなんて考えられない」
臨床経験30年を超える先生が、額に汗をにじませて相談してくださいました。
こんにちは、治療院成功塾を主催しています作尾大介です。
この度、保険診療から自費診療へ移行する際に失敗してしまった数々のケースをもとに、ブログを書かせていただきました。
整骨院の自費移行や開業をお考えでしたらこの度のブログがきっとお役に立てると考えています。
お時間の許すときにご覧いただけますと幸いです。
5000円で飲みにいくのに、施術費5000円は高いと感じる矛盾
「自費移行はしたものの、生活が苦しいんです…」
臨床経験30年を超えるベテランの先生が、額に汗をにじませながらお話しくださいました。
聞くところによると、保険診療で整骨院を開業していた時は1000円以内のお金しかいただいてなかったため、自費移行で4000円の値段に設定したとのこと。
その結果、整骨院は忙しいものの、生活が苦しい状況が続いているとのこと。
詳しくお話を伺うと「子供が大学受験で今のままじゃ生活が苦しい」とのことでした。
しかし、値上げをする踏ん切りがつかないというジレンマがあるとのこと。
実際に予約表を見させていただくと、予約表の8割は埋まっている状態でした。
ですので、診療時間を伸ばして売り上げを増やそうと考えているとのこと。
しかし、ご相談くださった先生は50代…
これ以上労働時間を増やすことは、命を削ることになりかねません。
ですので、ある提案をさせていただきました。
収益が安定する整骨院の料金設定とは?
お子様を大学卒業まで育てようと考えたとき、およそ3000万円以上かかると言われています。
私の家は3人の子供がいるので考えただけで胃に穴が開きそうになります。泣
もし、整骨院でアシスタント(パート)を雇用し、安定した収益を上げるためには最低でも80万円以上の収益を上げる必要があります。
さらに、お子様にかかるお金を貯金していくためには、月に治療院の収益を100万円以上は稼ぐ必要があります。
安く見積もって4000円の施術費で80万円を稼ぐためには、25日稼働で100万円を稼ぐとなると、1日最低でも10人の患者さんを施術する必要があります。
若いうちは多少無理は効くと思いますが、歳を重ねて若いころと同じように働くのは難しいかもしれません。
自費移行する際には、将来のことも考えて料金設定を行うことが大切だと考えています。
10年後も整骨院を継続していくことができる料金設定
年齢を重ねても整骨院を運営していくためには、およそ60〜70%の稼働率で動かしていくことが必要になります。
ですので、20枠ある予約のうち、14枠を埋めれば目標の売り上げを確保する設定が大切になります。
残りの6枠はスタッフの教育や管理、ホームページの管理、ブログの更新、といった施術以外の時間を設けておく必要がります。
自分の理想とする数字を100%の稼働率で達成するではなく、6割〜7割の稼働率で達成できるようにして、目標設定を考える必要があると考えています。
例えば整骨院の場合 目標金額を100万円に設定すると
1日の労働時間を8時間
1月の働く日を週休2日と考え22日
100万円÷0.6=167万円
167万円÷22=75909 この数字が1日の収益の目安になります。
75909円を1日に6割程度の稼働率で見る必要があります。
もし、先生が1人の患者さんに30分の時間をかけていらっしゃるのでしたら、1日8時間として考えると16人までしか予約が取れません。
16×0.6=9.6(およそ10人)で75909円を稼がないといけないため、施術料金は7500円くらいの設定が妥当だということになります。
こんな形で数字にして分解してみると、合理的に施術料金の設定が可能です。
整骨院を選ぶのは患者さん
数字で論理的に施術料金を設定すると、自費移行を考えている先生から
「そんな料金にしたら、患者さんが来院できなくなる」
「その料金にしたら〇〇さん何て言うやろ」
という相談を受けます。ですが、整骨院を選ぶのは患者さんです。
患者さんは施術に必要性を感じていらっしゃるのでしたら、値段が変わったとしても継続して来院されます。
来院しなくなったのは、患者さんが先生を選ばなかったということになります。
現実は厳しいですが、値段を上げると来院しなくなる患者さんは数名いらっしゃいます。
ですが、自費移行で値段を上げると真面目に施術をしてきた先生でしたら、必ず新たな患者さんや、再診の患者さんが来院されます。
これは、今まで自費移行に成功された先生を何人も見てきて確信しています。
最初は不安があると思いますが、自費移行をして時間ができたときに院内整備や患者さんに向けてのお手紙、SNSやブログの更新、ホームページの充実をしていけばさらに、安定した整骨院経営が可能になると思います。
まだ自費診療をメインに診療している整骨院は少ないですが、一緒に頑張って行きましょう。
10年後の世代に繋いでいくために
最後に私が治療院成功塾でいつもお伝えしていることを書かせていただきます。
私自身が10代の時に整骨院で施術を受けて「こんな仕事がしたい!」と、治療家を目指しました。
ですので、少しおこがましいですが私たち治療院成功塾は、
「10年後の世代に治療院業界ってやりがいのある仕事だな!」
「治療家ってかっこいい仕事だな」
って思っていただけるように、外傷以外は保険診療に頼らない整骨院作りを広める活動をしています。
外傷以外は保険診療に頼らず、自費診療で体の不調に悩む患者さんのお役にたてる整骨院を作ることで、10年後治療家を目指す治療家の方に良い形でバトンを繋いでいけると考えています。
私たち施術家の仕事は、歳を重ねるたびに技術を熟練していくことが可能です。
生涯現役で患者さんのお役に立てる仕事ができれば、患者さんからも、行政からも喜ばれ「三方よし」の仕事ができると考えています。
もし、
「自費移行でどんなことを学べばいいのかわからない」
「開業するときは保険診療に頼らない整骨院を作りたい」
そんなお悩みがあるようでしたら、治療院成功塾でお伝えしているコンテンツがきっとお役に立てると思っています。
興味があるようでしたら
「一体どんなことを学んでいるんだろう」
「ブログに書いていることってホンマかな?」
ぐらいの気持ちで下記LINEのQRコードを読み込んでメッセージをいただけますと幸いです。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
この度のブログがお役に立てれば幸いです。
(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)
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