「自粛要請が出てから患者さんがめっきり来なくなった」
「新型コロナウイルスの影響で、整骨院の売り上げが3割以上さがっている」
そんなお悩みを沢山の先生よりお聞きしています。
確認のため友人の先生に電話で話をしてみると、
「予約を先伸ばしにする患者さんはいるけど、いつもとそんな変わらんで」
「患者さんがテレワークで会社に行ってないから、昼の予約がパンパンやねん」
と、相変わらず忙しそうでした。
新型コロナウイルスの影響を受けた整骨院と、影響を受けていない整骨院って一体どんな違いがあるのでしょうか?
気になったので調べてみました。
整骨院や鍼灸院に体の不調を施術しに行くのは不要不急の外出にならないはずなのに…
整骨院や鍼灸院は社会生活を維持するうえで必要な医療機関として自粛要請の対象外となりました。
しかし、行政より診療を許可されているにもかかわらず、患者さんが来院されない…
相談をしてくださった先生方のお話をお伺いすると。
「患者さんに説明したものの、『怖いから』の一点張りだった」
「『しばらくお休みさせて頂きます』という電話が20件以上あった』
とのこと。
患者さんに換気や消毒をしていることをブログやSNSで発信しても、聞く耳を持って下さらなかったようです。
私の知る保険診療で忙しくされていた先生も、緊急事態宣言後は分院を閉めて従業員を解雇するという話も聞きました。
同業の先生が、廃業や業務縮小を余儀なくされるのはとても残念です。
感染が怖いから通院をやめた患者さんの本音…「自粛要請の前から○○が気になっていた」
私の知り合いに整骨院やリラクゼーションのマッサージに通っている女性の方がいたので、先日電話でお話を聞いてみました。
すると、興味深いことを教えてくれたのです。
私 「○○さんって整骨院とかリラクゼーションに通ってなかった?」
知人の女性 「いや、さすがに今はお休みしてる」
私 「やっぱり感染が怖いから?」
知人の女性 「うーん、まあそれもあるんやけど…通院していたときから、ベッドでうつぶせに寝たときにマットが汚れてたことがあって…」
「それにいつも治療してもらうベッドとか、電気のスポンジとか、あれって(衛生上)大丈夫なんかな?って思って…
だからこんな状況やしお休みしてるねん」
とのことでした。
どうやら、新型コロナウイルスの影響で来院をやめた患者さんは、日ごろから思うところがあったようです。
私たち人間は災害やパンデミックといった危機的な状況になると、本能的に警戒するようになります。
緊急事態宣言だからというわけでなく、日ごろから整骨院の掃除や院前の掃除、身だしなみ、消毒、換気を徹底しておくことで、患者さんに信頼していただけることを痛感した結果となりました。
緊急事態宣言後も患者さんから頼りにされる整骨院の特徴
私の友人の先生にお話を聞いてみた結果、驚くような事実がわかりました。
保険診療メインの整骨院とは反対に、自費診療で完全予約制にしている整骨院の先生たちほとんど影響を受けていないようでした。
信じられないかもしれませんが、自費診療の整骨院はこの度の騒動から以前よりも忙しくなった先生までいらっしゃいました。
新型コロナウイルスの影響で廃業する整骨院も珍しくないのに、このような状態でも関係なく患者さんに頼りにされる先生がいる。
緊急事態宣言の影響を受けた先生と受けていない先生の違いって一体なんなのでしょう?
考えてみると、日ごろから保険診療で忙しくしていらっしゃる先生の場合、患者さんが施術を受ける順番を待つことがあります。
さらに、待合室には漫画や雑誌、テレビがあり、施術待ちの患者さんはどうしても密になってしまうのです。
反対に自費診療で完全予約制の整骨院は、施術待ちの時間もなく、患者さん同士の接触もありません。
それに、自費診療で人気の整骨院は院内に余分なものがなく、施術を受けるだけのシンプルな作りになっています。
だから、緊急事態宣言後も患者さんは安心して通院できると判断されたのではないでしょうか。
日ごろから患者さんをお待たせすることなく院内を清潔にしていたことで、
「ここなら大丈夫だろう」
「あの先生が言うのだから信用できる」
と、信頼関係が築けていたのではないかと考えています。
緊急事態宣言が解除された後も、患者さんと信頼関係を築いていくには?
人は感染症や災害が起こると「自分の体は自分で守らないと」「家族の安全を確保しなければ」と、本能的になります。
こんな状態のときは心から信頼できる人にしか、自分の体を預けることができません。
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待合室で数名の患者さんが蜜の状態になっているのが当たり前だった。
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院内が散らかっていた。
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掃除が行き届いてなかった
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トイレが汚い
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先生が不潔
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院内がくさい
こういう状況だったら、患者さんが来院されなくなった原因は、新型コロナウイルスが蔓延する前にあった可能性があります。
私もこの機会にいつも以上に院内を掃除しています。
※院内の掃除につきましてはこちらの記事を読んでいただくと理解が深まる可能性があります。
もし、上記事項に該当するときは、今からでも遅くありません。
私の場合は整骨院の正面入口、洗面台、トイレ、待合室をキレイ好きな女性に頼んでチェックした頂きました。
さらに、院内は換気口や空気清浄機のフィルター、エアコンの羽のほこりといった細かなところまで徹底的に掃除をしました。
人は汚れたものや散らかったところを見たり、不快な臭いを嗅ぐだけで緊張する習性があります。
院内を清潔に保ち、先生やスタッフの身だしなみを整えるだけで、患者さんに安心して施術を受けていただけるようになります。
だからこそ、日頃から技術の研鑽や新たな知識の習得をしつつ、患者さんに安心を提供していた先生たちは、緊急事態宣言後も何の影響も受けていなかったのでしょう。
コロナ禍の中でも影響を全く受けていない先生方のお話や、日頃の取り組みを見て納得できました。
私を含めて良いところはどんどん吸収し、第二波が起こったときのために、備えておきたいものですね。
三密を避けるために、自費診療と完全予約制を導入するには?
「急に予約制にしたら患者さんが困るんと違うかな…」
「こんな状況で値段あげたら〇〇さんが来院できなくなる」
マジメな先生はきっとこんなことを考えてしまうのではないでしょうか?
沢山の先生方から同じように相談を受けました。
ただ、今は三密を避け感染を予防するためにも予約制を導入するベストなタイミングです。
さらにテレワークや学校が休みになっていたことで、体の不調を訴える患者さんは増えています。
だから自費診療で完全予約制の整骨院は忙しくしているのです。
診療単価をあげて収入が下がった時には、今は融資も受けやすくなっているのでリスクも回避できます。
これは治療院成功塾でもお伝えしていることですが、自費診療を導入するときは自費で施術を受ける患者さんを受け入れる枠を確保する必要があります。
そのため、保険診療の枠を減らす必要があるのです。
新型コロナウイルスの影響で、来院なさる患者さんが減ったのでしたら、今が完全予約制と自費診療を導入するチャンスです。
今後新型コロナウイルスの第二波の報道が始まると、今まで通りの保険診療のやり方でしたら悪影響を受けるかもしれません。
最後に
もし、自費診療や完全予約制を導入しようと思っていても、不安で一歩が踏み出せないときは治療院成功塾でお伝えしているメソッドがお役に立てると考えています。
治療が好きで、患者さんの喜ぶ顔が好きな先生にこそ、業界で活躍し続けていただきたいと考えています。
もし、自費移行や完全予約制の導入についてお悩みでしたら、治療院成功塾で失敗の限りなく少ない自費移行の方法をお伝えしています。
数ヶ月後に2期生の募集を開始する予定です。
興味のある方はコメント欄にでもメッセージをください。
あるいは下記URLやメールにてメッセージをいただければすぐに対応させていただきます。
一緒にこのピンチをチャンスに変えましょう
https://lin.ee/1PVAAYvVM
まとめ
新型コロナウイルスの影響を受けていない整骨院は、完全予約制で自費診療を導入していた。
緊急事態宣言が出る前から患者さんが来なくなる原因がある。
- 待合室で数名の患者さんが蜜の状態になっているのが当たり前だった。
- 院内が散らかっていた。
- 掃除が行き届いてなかった
- トイレが汚い
- 先生が不潔
- 院内がくさい
この機会に女性の意見を取り入れて環境改善に取り組んでみる。
三密、新型コロナウイルスの第2波の影響を避けるためにも、完全予約制と自費診療の導入が重要。
監修 治療院成功塾 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介
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