「東京に住んでいる親戚が腰痛で悩んでいます。こんな時って整体と整骨院のどっちに行けばいいですか?」
という、患者さんからの質問に困りました。
本来だったら、間違いなく国家資格をもち基礎医学を学んだ整骨院をオススメするのですが…
腰痛を保険診療で施術してしまうと、紹介した患者さんまで不正の片棒を担いでしまう事になります。
そうなったら紹介した方もやるせない気持ちになってしまうものです…
柔道整復師や鍼灸師、按摩マッサージ師の先生は、最低でも基礎医学を3年受けたのち開業しています。
つまり、国が認める最低限の医学的知識はクリアしているという証明になります。
ですから、○○分○○○円といった、僅か数週間しか研修を受けたことのないセラピストとは一線を画すものがあります。
しかし、国会資格を持たない先生にも、技術や知識、人間性も素晴らしい先生がいらっしゃいます。
ただ残念なことに医学的な知識が乏しいまま、開業している整体院も多数あるのが現状です。
こうしたデータと整骨院業界の現状を考えると、
「整体がいいですよ〜」「整骨院がいいですよ〜」
と気軽に言えず、言葉をつまらせてしまったのです。
ルールを守る整骨院だからこそ、オススメしたい
こんにちは、治療院成功塾を主催しています作尾です。
昔から整骨院で仕事をしていると、患者さんや知人から
「整骨院の先生と整体院の先生って何が違うの?」
という質問をいただきます。
このブログをご覧いただいていらっしゃる方は、ほとんど施術に関わる方だと思いますので、専門的な言葉を使っているのはご容赦ください。
整体院と整骨院は、簡単にいえば国家資格を持っているか、持っていないか、という区分けができるのではないかと…
柔道整復師や鍼灸師、あんまマッサージ師は国家資格になりますので、3年間の基礎医学を学ぶカリキュラムを履修しなければ、資格をとることができません。
つまり、柔道整復師や鍼灸師、あんまマッサージ師の資格は3年間の基礎医学を学んでいるという証拠になります。
だとすれば、見知らぬ土地で治療院を選ぶお手伝いをさせていただく際には、整骨院や鍼灸院を紹介したいところです。
しかし、肩こりや腰痛で困っている方を紹介する時は、自信をもって整骨院の先生をオススメできない状況になっているのです。
腰痛や肩こりは保険適用外として料金を頂く整骨院が選ばれる
最近は雑誌や新聞でも取り上げられているので、肩こりや腰痛といった慢性疾患には健康保険の適用ができないことが世間にも認知されるようになってきました。
このルールを無視して腰痛や肩こりに健康保険を適用してしまうと、患者さんにまで犯罪の片棒を担がせてしまう事になります。
ですので、私の整骨院に来院なさる患者さんが転勤や引越しをするときは、自費診療で開業している整骨院にしか紹介できない状況になっています。
患者さんの転勤や引越すときに
「先生、〇〇に引っ越すのだけど良い先生はいないですか?」
という時は、自費診療で開業している知り合いの先生がいれば紹介するのですが、友人の先生がいない時は同業の口コミを頼りにネットで検索しています。
ネットで検索しても「外傷以外は自費診療」と明記している整骨院は少ないのが残念なところです…
整体やカイロ、マッサージから学んだ技術を整骨院で活かすために
患者さんは、一体どんなことで悩んでいるのでしょうか?
厚生労働省の国民生活基礎調査のデータをもとに、調べてみたところ、
男性では1位に腰痛、2位に肩こり
女性では1位に肩こり、2位に腰痛
という結果になっています。
しかし、肩こりや腰痛は健康保険の対象外となっています。
日本には腰痛や肩こりでお悩みの患者さんがたくさんいらっしゃるのに、保険と併用した施術では、厚生局や保健所の目を気にして公に広告ができないという問題があります。
3年間のカリキュラムを履修して国家資格をとり、何年もの修行をした先生こそ、患者さんのお悩み事を解消できるのではないかと考えています。
そのために、弟子入り時代の少ない給料のなかでも、休日を返上しセミナーに通い、技術を磨いてこられたのではないでしょうか?
私の知っている先生は、
「弟子入り時代、給料は月1万円やった」
「当時は金がなくてやることがなかった…毎日暗記するくらい解剖の本を読んでたよ」
とお話くださいます。
ただ、やっぱり施術の仕事が好きだから、歯を食いしばって頑張ってこれたとのこと。
私も柔道整復師と鍼灸師の仕事が大好きですので、整体やカイロプラクティック、オステオパシーといった施術のテクニックを今でも学び続けています。
セミナーで学んだテクニックや、積みかさねた経験よって患者さんの症状を改善できたときは、心から嬉しく思います。
治療の勉強が好きな先生こそ、沢山の患者さんを幸せにしていただきたいと願っています。
調査やレセプトの返礼に悩むよりも「患者さんのお悩み事は何なのか?」を考えたい
患者さんを施術する上で、最も大切なことは患者さんに安心・安全を提供することだと考えています。
だからこそ、まじめな先生方は解剖学や生理学、病理学といった基礎医学を学び、仕事の休日はセミナーに通い技術を高めてこられています。
日本には肩こりや腰痛といった、症状に悩む患者さんは沢山いらっしゃいます。
ただ、残念なことに健康保険では肩こりや腰痛を施術できないという問題があります…
健康保険の対象となる外傷は、整形外科で働く友人に聞いても、1日に1人いるかいないかとのこと。
これからも健康保険の対象となる、捻挫や打撲と言った外傷で整骨院に来院なさる患者さんは減ってくることになるでしょう。
私も患者さんのお悩み事を解消できる施術家を目指して精進します。
最後に
保険診療を主体の整骨院から、自費移行をお考えでしたら治療院成功塾で提供するコンテンツがきっとお役に立てると考えています。
健康保険に頼らないことで、行政からも感謝され、患者さんからも喜ばれる整骨院・鍼灸院を作っていくことができます。
治療院成功塾では月に1度、自費移行と自費診療で開業を目指す時に必要不可欠なコンテンツを提供しています。
セミナー後の懇親会では
「仕事が楽しくなってきた」
「患者さんと一緒に笑い合えています」
と言ったことを教えてくださいます。
こんな言葉を聞けると、治療院成功塾を作って本当によかったと思います。
もし、自費移行や自費診療で開業に不安を抱えていらっしゃるようでしたら、下記URLよりお気軽にご相談ください。
(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)
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