これが廃業の原因?整骨院のターゲットがスポーツ選手だと経営が安定しない理由

往診で活動している先生
往診で活動している先生
先生、実は昨年に整骨院を閉めて今は往診をメインに活動しています。
整骨院の先生
整骨院の先生
このままでは整骨院を継続できません・・・

2人の先生に共通していたことは、スポーツ選手をターゲットに整骨院を運営していたことでした。

 

スポーツ選手をターゲットにしていた整骨院が軒並みに廃業した理由

こんにちは、治療院成功塾を主催しています作尾大介です。

 

この度はある先生から、整骨院や鍼灸院を開業したら「スポーツ選手をターゲットにしたいと思ってるんです」ということを伺いしました。

ご自身の体験から、学生時代に打ち込んだスポーツに仕事を通じて関わっていきたい、という熱い思いがあるようです。

詳しくお話を伺うと、

・スポーツ選手の練習中や試合中に起こる怪我を保険診療で診る

・自費診療でスポーツ選手のコンディショニングをする

という構想があるようでした。

健康保険の取り扱いのルールを守ることは、絶対に必要なことです。

でも、なぜ僕に経営の相談をしてくださったかと言うと、

ぶっちゃけた話、「スポーツ選手を治療するだけじゃご飯を食べていけない…」ということだったのです。

 

開業して気がついた…整骨院経営の理想と現実

私も10代や20代の頃は格闘技を学んでいたため、開業するときはスポーツ選手に対応した整骨院を作りたいと考えていました。

しかし、整骨院を開業して1年経ったときにあることに気がつきました。

それは、整骨院に集まる患者さんの95%は、慢性痛(腰痛や肩こり)でお悩みの患者さんばかりだったのです。

今から15年前…

修行時代は指が痛くなるほど、肩こりや腰痛の患者さんをたくさんマッサージしてきました。

患者さんには体の不調をなるべく早く改善していただきたいと考えて、医学書や論文を調べ、自宅での運動や、生活習慣の改善を提案していました。

でも、マッサージを求めて来院なさる患者さんは

「あー、そうなん」と、めんどくさそうに返事をして、ほとんどこちらの提案は聞き入れてもらえませんでした。

反対に、スポーツ選手はこちらの提案を素直に取り組み、真剣に治療や自宅での運動にも取り組んでくれます。施術にもやり甲斐がありました。

ですので、スポーツ選手をターゲットにしたくなる気持ちにはとても共感しています。

 

スポーツ選手をターゲットにした整骨院が廃業していくパターン

スポーツ選手をターゲットに整骨院を運営していた、A先生のケースを書かせていただきます。

A先生の整骨院にスポーツ選手が来院なさるときは

・練習中に肩をぶつけて打撲をした
・転んで足を捻挫した
・トレーニング中に腰を痛めた

といったケースが多いとのこと。

そうなると健康保険は1部位しか保険の請求ができません。(不正をしないという前提のもとに)

A先生は外傷を得意とする先生で、エコーで怪我の状況を見極め、適切な施術を行う。

でも窓口のお金は1,000円以内で、保険請求も月に2、3回で合計1部位しか請求できません。

 

スポーツ選手をターゲットにした場合、このような患者さんが1日のうちに多くて2、3人しか来院されないとのこと…

このままでは食べていけないことに気付かれたそうです。

 

整骨院には9割の患者さんが慢性痛(肩こりや腰痛、ひざの痛み)の改善を求めて来院なさる

最近の開業される先生方を見ると、1人で整骨院を開業して、スポーツ選手を診ながら、一般の患者さんも自費診療と保険診療を併用して請求する傾向があります。

しかし、健康保険は怪我にしか適応ができません。慢性痛を保険請求すれば犯罪に手を染めることになります。

ラグビーや格闘技等で痛めたのでしたら2、3部位になることもあるかもしれません。

でも、ほとんどの場合、保険請求は1部位しか請求できません。

厚生労働省の国民の悩みごとを調べたデータを見ると、男女共に1位と2位が肩こりと腰痛という結果となっています。

※厚生労働省 国民生活基礎調査より引用

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/3-1.html

このデータをもとに考えると、整骨院に来院なさる患者さんも、肩こりや腰痛といった慢性痛の症状が多いと予想できます。

ですので、慢性痛で苦しんでいる患者さんを治療するためには、自費診療を導入して整骨院を運営していく必要がなります。

 

前述しましたが、僕も格闘技を経験してきました。

でも、プロで活躍する選手ではなかったためお金を切り詰めて生活していました。

プロの選手やオリンピックに行くような選手はサポートを受けられているでしょうし、団体からもお金をいただいていると思います。

 

そんな選手をたくさん集客できれば整骨院は安定できるかもしれません。

しかし、整骨院に来院なさる患者さんはやはり昔の私と同じように、アマチュアの選手が多いと考えています。

現状を知り、それでもスポーツ選手をターゲットにしたい時は、整骨院が安定してからにすることをお勧めします。

ちょっと厳しい内容かもしれませんが、この度のブログが整骨院を開業したい、自費移行したい先生のお役に立てれば嬉しく思います。

今度、失敗を避ける整骨院経営や整骨院開業のサポート

最後に私が主催しています、治療院成功塾について紹介させてください。

治療院成功塾では

・これから整骨院・鍼灸院を開業したい
・整骨院の保険請求をやめて自費移行したい

という先生方をサポートしています。

昨年は全員が自費移行に成功し、安定した整骨院経営ができています。

さらに、昨年開業した先生は全員が損益分岐点をクリアして、中には月商100万円を安定して稼ぎ続けている先生もいらっしゃいます。

整骨院の自費移行や開業でお悩みでしたら、治療院成功塾のサポートがお役に立てると考えています。

「治療院成功塾ってどんなことしてるの?」
「治療院成功塾って本当にサポートしてくれるの?」

みたいな質問がありましたら、下記LINEのQRコードを読むURLからお気軽にメッセージをお願いします。

 

https://lin.ee/1PVAAYvVM

この度のブログがお役に立てば嬉しく思います。

 

(監修 柔道整復師・鍼灸師 作尾大介)

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